和歌山県立貴志川高等学校

学校長 ご挨拶

 本校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 本校は、昭和23年に和歌山県立那賀高等学校貴志分校として発足し、和歌山県立貴和高等学校定時制、全日制女子高校を経て、昭和58年に和歌山県立貴志川高等学校(全日制普通科、男女共学)となりました。平成11年には、「人間科学科」が新設され、現在に至るまで多くの卒業生を輩出してきました。

 正門を入ると左手にある「磐座(いわくら)の神宿りし岩」は、学校創設当時、地域の方々が「貴志川高校の守護」「学校の発展・生徒のすこやかな成長」を願い、長い月日をかけて鳩羽山中腹から切り出したものです。また、玄関横にあるモニュメントは、当時の生徒が考えたデザインを基に制作されたもので、二対になっている部分は、「生徒と先生」「親と子」「先輩と後輩」などの関係性の和を象徴し、二者で共に、夢や希望、未来に向かって伸びていこうとする姿を表現しています。

 本校の特色的な取り組みとして、「読み語りボランティア」をはじめとする様々なボランティア活動への参加、「世界津波の日」に行う「高校生防災スクール」の実施、高齢者施設での交流活動等があり、地域環境の充実を目指した「花いっぱい運動」等の社会貢献活動にも参加しています。また、部活動にも熱心に取り組み、選抜大会で全国入賞したアーチェリー部をはじめとする12の運動部、13の文化部が日々の活動に励んでいます。

 本校は、聖徳太子の十七条憲法で知られる「以和為貴」[和を以(もっ)て貴(とうと)しと為(な)す]を校訓に、自他を大切にし、他者を思いやる優しい心を育み「人間として生きる力を身につけさせ、地域と社会に役立つ人材を育てる」ことを目標として、個に応じた一人ひとりに寄り添う教育を実践するとともに、学校と地域が連携して子どもたちの教育に取り組んでまいりたいと思います。

 社会は少子高齢化の中、多様化、デジタル化、働き方などの変化に直面しており、本校も新しい時代に向けて前進することが求められています。コロナ禍の影響もあり社会が大きく変化しようとしている今、生徒が「自立」し他者と「協働」する中で、地域社会に貢献できる人材として育ってくれることを願っています。そのために、地域から期待され、信頼され、応援される学校づくりを、地域の皆様の御協力のもと進めてまいりたいと思います。

 今後とも、本校の教育活動への御理解をいただきますとともに、皆様方のさらなるご支援を賜りますようお願い申し上げます。