和歌山県立貴志川高等学校
校訓「以和為貴」
和ヲ以テ貴シト為ス
以和為貴
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以和為貴ってなんですか?

聖徳太子
聖徳太子は二十歳(はたち)で、天皇の政治をたすける「摂政(せっしょう)」という役職に就きました。
10人の話を一度に聞けるといわれた聡明(そうめい)な聖徳太子は、天皇中心の国をつくろうとします。
そのため、「十七条の憲法」という役人の心構えをまとめました。
その第一条、「和を以(も)って貴(たっと)しと為(な)す」。
みんなで仲良くするのがいちばん大事ということです。
第十条には「人の過失を怒(おこ)ってはならない」とあります。
だれかが失敗したりまちがったことをしたりしても、怒ってはいけない。
これは現代でも通じる大切なことです。
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どういう意味ですか?

十七条の憲法
「一に曰く、和を以って貴しと為し杵う事無きを宗と為せ、人皆党有りてまた達者なる者少なし、是を以って或いは君父に順わず作た隣理に違う、然れど上和下睦事を論ずる に替わば、事と理自ずから通ずまた何事か成らざらん。」 いちにいわく、わをもってとうとしとなしさからうことなき をむねとなせ、ひとみなとうありてまたたっしゃなるもの すくなし、これをもってあるいはくんぷにしたがわずまた りんりにたがう、しかれどじょうわげぼくことをろんずるに かなわば、じとりおのずからつうずまたなにごとかならざらん
第1条、和を大事にし、反抗することのないよう心がけよ。
人は誰しもが仲間をもっているが、道理を悟っている者は少ない。
それゆえ、君主や父に従わなかったり、身近な人と仲違いしたりする。
しかし上に立つ者がなごやかで下の者が仲良く意見を述べあえば、自然にものの道理がわかり、すべての事がうまくいくだろう。
という意味で、実際の文章はこの通り結構長文なのです。
日本人なら一度全文読んでみることをお奨めしますよ。